ボカロ衰退の話題に関連して

2013年5月に、Twitterの自分のTL上で、ボカロシーンの衰退について盛り上がっていた。
ボカロP衰退の話題 - Togetter


ボカロ界隈への関わり方は本当に多様なので、有名Pである、じん(自然の敵P)さんがプロジェクトに区切りをつけることに、ショックを受ける人もいるだろうし、その逆に「有名Pばかりがボカロシーンじゃない」という人もいるだろうし、特にここで述べる事は無い。


無いとは言いつつ、それでもこの話題をまとめた事には理由というほどではないけど、思っている事が関係している。それは、「この界隈が一気に衰退してしまうのでは」という全く根拠の無い心配が頭の片隅にあって、他の人の捕らえ方を知れるかもしれないと思ったからだ。


ちょっと自分の考えを整理してみる。


2007年の初音ミクの販売開始後、ニコニコ動画という視聴者と投稿者が近い場を中心として盛り上がり始めたボカロ界隈は、WEB上でいろんな祭り(ドワンゴ、クリプトン、google、TBSなどの件)を起こしながら、着実にCGMによる作品を増やしていった。作品が多いこと、無償の作品なのに驚くほどの高品質の動画があること、みんなで盛り上がれるネタもあったこと、投稿された作品自体も祭りのようだった。そんな祭りがさらに人を呼び込み、どんどん拡大していった。自分も、次にどんな想像もできない驚きがあるのか、とても期待していた。


しかし、爆発的で非線形な勢いのように見えていたボカロシーンに対し、最近は以前ほどの新鮮な驚きを覚える事が少なくなったように感じる。テレビ番組での紹介、企業とのコラボ、あるいはやたらハイクオリティな動画が投稿されることさえ、従来の延長の様に感じられる。


お祭りが終わった後の境内は、あの賑わいが夢だったかの様に静まり返ってしまう。勢いを失った時に、たくさんの人が離れてしまったら、という心配が頭のどこかにある。


結局、あのまとめを作った限りでは、見方によっては衰退してるし、見方によってはすごい勢いだし、よく分からない結果だった。ま、毎日視聴しきれないほどの動画が投稿されているのだし、当分飽きる事はなさそうなので、楽観的に考えつつ見ていこう。