聴き専ラジオ96回抜粋(ゲスト:PENGUINS PROJECTさん)

VOCALOID聴き専ラジオの第96回の放送から、内容を勝手にまとめてみました*1


ログ等公式情報
togetter: http://t.co/zx3qEem
音声ログ(podcast): http://j.mp/i8XuzZ


パーソナリティーネズモズさん(ね)、ガジさん(が)
ゲスト:ペンギンプロジェクトさん(ぺ)


ね:2回目ですよね。誘い受けその2

今週のニュース

VOCALOID3エディター

ね:1、2も使えるんですよね?音源
ぺ:エディタの使いやすさが気になる。Undo無限だけでも買う価値があるかも
が:エンジンが変わるから、2と同じような手法が上手くいくとは限らないかも

VOCALOID3音源

ね:ローソンボカロ、韓国語ボカロ
ね:いろはさんやVY1発売前の情報ラッシュっぽい感じ

MMD

ぺ:異様な世界に突入してますね
が:普通に商品にできそうな技術
ね:モデルの出方がおかしい。たくさん出てる
ね:追いきれなくなってきた。健全なシーンに近づいてる

ローソンボカロ

ね:オタクを食い物にしてやろうぜーへへへ、よりボカロ好きだぜー、っていう感じ

その他

セカンドアルバム2年半ぶり

ね:すごくまっとうなペース
ぺ:ボカロ界隈では、もっとハイペースな人も
ね:そんな人は失速しないか心配

1曲目:PENGUINS PROJECT feat.初音ミク「眠り姫」


ね:ペンプロさんイメージジャスト。他にはチョコトレとDJから、ジャングルからおしゃれなフレンチポップに繋がる感じ。
ぺ:1stは、良くも悪くも1人で作ったような感じ。
ね:じわじわ熟成されたものをポーンと。おしゃれなポップスと、どろどろのポップスが混ざったもののような感じ
ぺ:とにかくやってみよう、で作ったもの。
ぺ:その後は、人と関わったり、DJやってみたり。


ね:人と関わってマッシュアップされたものと、内部でじわじわ熟成されたもの、どっちも好き
ぺ:自分は触れ幅がある。パブリックとパーソナルを行ったり来たりしてる。これが2nd。
ぺ:ガラパゴス化する日本。狭い世界で発達してるけど、外とはあまりつながってない。ボカロ・MMDも。
ね:それは物を作る上で必要だと思う。


ぺ:2ndすごいポップな所と、個人的な感情の行ったり来たりを楽しんで欲しい。
ね:混ざってない。赤と青が混ざって紫じゃなく、赤と青のマーブル模様。一歩間違うと支離滅裂(大好物だけど)になりそうだけど、そうじゃないと思いました。

2曲目:PENGUINS PROJECT feat. 初音ミク「コバルトブルーの花嫁」*2

ぺ:その中でキャッチーの極みがこれ。ポップス側、パブリック、色んな人を巻き込んだチームで作った曲の代表曲。でも、同時に友達の結婚式のために作った曲。
ね:祝い事、友達のパーソナルな依頼に応じるロマンチックが好き。関係ない人間にとっては、お裾分けみたいな。それが大好き。音楽の背景が、ちらちらっと見えるのは、アマチュアリズムの特権だと思うんですよね。商業だと見せられないし、見せられても作り物感。

ぺ:アルバムミックスということで、ビートを。NOKIAシアターミックス。
ね:シアターでのサンプリング?
ぺ:効果音は、効果音集から。LAで大ヒットでわーきゃー見たいな感じを


ね:英語でスピーチしたりバイタリティすごい
ぺ:基本出たがりで、呼ばれるとほいほいと行く
ね:A型思い込みがすごい


ぺ:上映会でまさきさんと知り合い、次来ませんか?と。それでひゃっほーと。他に誰行くんですか?「ZANEEDS」ぜんぜん気楽だ!伊藤社長や朝Pなど、そうそうたるメンバーで合宿感。ホテルにBRSやハルヒが居たり。
ね:海外なのに見慣れたもの感。合宿感満載ですよね。LA組の話を聴くと、合宿感や青春感で、ちくしょー。

3曲目:PENGUINS PROJECT feat. 初音ミクガラパゴス

ね:これもシングルカットですよね。花嫁と両A面。

が:よく「かわいい」と言われるんですよ。「かっこいい」つもりなのに。毎回。
ね:「かわいい」と「かっこいい」は紙一重。汎用性の高い武器だと思う。ペンプロさんがストレス溜めてないといいな。

ぺ:プレス会社のご好意でアマゾン流通。
ぺ:友達に「CD出たんだ!どこで買えるの?」。
ね:でっかい輸出窓口ですよね、アマゾン。メジャーとは別軸で舞台に上がることじゃないですか。PC使える人ならほとんど購入できる。日常にするするとボカロが入り込んでくのが嬉しい。NHKのラジオで不思議な感じを受けてるけど、それが当然になったら本当のシーンが始まる、というような。

4曲目:GALAPAGOS GIRL

ね:7曲目良いですね。曲の背景が匂って来る曲って大好きなんですよ。ロンサム・ジョージって実話じゃないですか。ガラパゴスで、種族最後のオスのゾウガメ。
ぺ:今回はこれと対になる曲を。コバルトブルーの花嫁から、ロンサム・ジョージが始まってB面に。
ね:すっと引き締める感じの曲。
ぺ:外に出ないと行けない。でも日常もしたたかに過ごしている。地に足のついた状態を応援したいな、と。

ぺ:ハイハットが跳ねてるのが好きらしくて。
ね:ハッピーにスキップしてる感じですね。

パッケージについて

明日はボーマス!-サンプル盤届きました-
ね:パッケージ、このアルバムのテイストをよく表してるな。くっきりとした色合いと、飄々としたデザイン。ボカロキャラなし。
ぺ:arico.さんに「自由に」と言った手前、東スポテイストでも許容しようかと…


ね:でもボカロ知らない人にも薦められますよね。
ね:ある意味のチープ感。無愛想感。ボカロ界隈の中心にある、初音ミクに対しては無愛想だけど、マーブル模様感はボカロならではだと思う。


ね:こういうクオリティで、コンセプトアルバムのストーリーがあって、ビジュアル的な製品らしさ。しかもそれでアマゾン流通。音楽業界の人に取っては、大資本が無くともこんなものが出るのは、脅威じゃないかな。


ぺ:アルバムの流れ。南極からペンギンがガラパゴスに。→テーマソング→ガラパゴス内の日常をしたたかに生きる→ペンギンわー(ね:明るい光の中ですっくと立つような)前半はパブリック(ね:A面的な)

5曲目:BLUE

ぺ:後半は沈んでいく。シグナルPマスタリングが、ガラパゴスらしい音になって。
ね:最後の雨音みたいに行くのが良いですよね。やっぱりかわいい。曲裏の「聴き専ラジオリスナー的にヒットしそう」がそのとおりですよね。
ね:おもしろいのが、私やがじさん、バーサクさんが「ヒットするだろうな」と思うのとずれることがある。

ボカロ批評同人誌『VOCALO CRITIQUE』

ぺ:俺得。
ね:理論的なもの好きですよね。
ぺ:ボカロシーンには、こういう本格的な批評が必要。文学やクラシックの様な。プロの受けての聞き込みが、目新しい深い事を見つける。
ね:そう思うし、すっごい読みたい。ただ、そういう存在が胡散臭い。特にシーンの開始のこの状態では。作り手と聞き手のピュアな関係の中では。でも読みたい、そのハザマ。で、自分に胡散臭さを感じるけど、それは消えないし、消えちゃいけないのかな。胡散臭いの楽しいんですよね。眺めていたいけど、誰も書いてくれないしーw


ね:ユリイカが不完全燃焼だったじゃないですか。読みたがりが、ちょっとした欲求不満になるじゃないですか。じゃ、俺らが。でもシーンの形成が早すぎて、追いつけなかった。今回はそれがちょっとはできたかな。
ね:いつも節目な気がするけど、今回のボーマスはちょっとした節目になりそうな。

6曲目:PENGUINS PROJECT feat. 初音ミク「蛍」

*1:書き起こしではではないですよー

*2:ラジオ中で流れたものは、 -NOKIA THEATRE MIX-でした